水銀灯の製造禁止になる前にLEDへ切り替えをしましょう
LED照明
水銀灯の切り替えについて
工場や倉庫等で使用している水銀灯を高天井用LED照明へのお切替えを検討いただくにあたり、お客様に知っておいていただきたいことがございます。ポイントは下記の通りです。
- 水銀を原因とした公害事件は世界各地で起き、現在に続く問題である。
- 2013年の「水銀に関する水俣条約」という国際条約に基づき、2020年から水銀製品の製造や輸出入が制限。
- 現在使っている水銀灯の使用自体は禁止されない見込みだが、製造と輸出入が禁止に伴い新たに入手することは不可能となる。
水俣条約と2020年水銀灯の製造と輸出入禁止
2013年スイスのジュネーブで「水銀に関する水俣条約」が締結されました。この条約は2020年に発行され、水銀灯は製造と輸出入が禁止となります。 この条約は日本の熊本県で起きた水俣病を発端としています。水俣病は1956年に確認された公害で、日本四大公害の一つです。 化学工場が廃液を海に直接流していたことから、海が有害物質である水銀に汚染されました。その海から獲れる魚などを食べた人に疾患をもたらし、患者数は2万人以上と言われており、公害事件としては世界で二番目に犠牲者数が多いものとなっております。
実は、同様の事件は世界各地(カナダ、中国、アマゾン川流域等)でも起きており、現在にまで続く問題として、同条約にて水銀は規制されることになりました。
今後の水銀灯の使用について
現在使っている水銀灯の使用自体は禁止されない見込みですが、製造と輸出入が禁止となるので水銀灯を入手することは不可能となります。 なので、現在使用している水銀灯の寿命がきた時には、LED高天井照明への切り替えが必要となります。条約の発行は2020年なので、それまでは購入することができるかもしれませんが、大きな公害を引き起こしている水銀製品を継続して工場や倉庫などで使用することには大きなリスクがあります。照明とは異なる製品ですが、WHOは水銀を使った体温計や血圧計等の使用をやめるよう呼びかけており、医療業界では全廃をすすめています。